第10回ちば映画祭「上映作品」

清原惟 監督特集「おとめ心・あそび心」② (特集①はこちら)

1992年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域修了。武蔵野美術大学在学中に監督作『暁の石』と『ひとつのバガテル』が PFFアワード入選。藝大修了制作『わたしたちの家』がPFFアワード2017でグランプリを受賞、第68回ベルリン国際映画祭に正式出品され、今も日本中でも世界でも上映が続いている。そんな輝かしい経歴の彼女、実は女の子を撮ることが好きで、映画で遊ぶことが好きなんじゃないかと。そんな特集上映。
3月31日(日) 13:30〜上映

網目をとおる すんでいる

15分/2018年/日本/千葉県初上映
・監督:清原惟
・脚本と物語:青木悠里、清原惟、坂藤加菜、中島あかね、よだまりえ
・出演:坂藤加菜、よだまりえ

瑞々しい映像となにげない会話。境界についての、おとめ心・あそび心

あらすじ

河原で見つけたビニールハウスにすんでいる「誰か」のことを想像するふたりの女性。そしてほのかな謎が浮かび上がる。

わたしたちの家

80分/2017年/日本/千葉県初上映
・監督:清原惟
・脚本:清原惟、加藤法子
・出演:河西和香、安野由記子、大沢まりを、藤原芽生、菊沢将憲、古屋利雄、吉田明花音、北村海歩、平川玲奈、 大石貴也、小田篤、律子、伏見陵、タカラマハヤ
・配給:HEADZ

第68回ベルリン国際映画祭・フォーラム部門正式出品

PFFアワード2017 グランプリ

第21回上海国際映画祭「Asian New Talent Award」部門 最優秀アジア新人監督賞

この家には二つの時間が流れている。世界を魅了した、おとめ心・あそび心

あらすじ

父親を失った14歳の少女セリは、母親桐子と二人で暮らしている。記憶を失った女性さなは、船内で出会った女性透子の家に住まわせてもらう。まったく別々の2つの物語が、ひとつの同じ「家」の中で交錯し、進行する。

予告編 (youtubeで見る)

映画祭からの一言

清原監督作品の多くは少女が主人公であり、時に冒険もののような、また時にサスペンスのような、あるいはSFのような、あそび心に溢れた映画です。そこで、ちば映画祭では「おとめ心・あそび心」と題し、代表作『わたしたちの家』の上映のほか、PFFアワード2015入選『ひとつのバガテル』、ほぼ上映機会のない『火星の日』『波』『網目をとおる すんでいる』といった短編映画も含め、2日にわたり、5作品を上映します。ゲストには清原惟監督のほか、武蔵野美術大学在学中に監督された作品に出演されその後の作品もスタッフとして参加されている青木悠里さん、東京藝術大学大学院の同期である竹内里紗監督をむかえ、清原監督とその作品の魅力に迫ります。初めての方にも、そうではない方にも、楽しい時間をお届けします。

監督プロフィール

清原惟 きよはら ゆい

1992年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻監督領域修了。黒沢清監督、諏訪敦彦監督に師事する。東京藝術大学大学院の修了制作として撮影した初長編作品『わたしたちの家』が、ぴあフィルムフェスティバル2017でグランプリを受賞。同作は渋谷ユーロスペースを皮切りに全国各地で公開され、第68回ベルリン国際映画祭をはじめとする海外の国際映画祭での上映が続いている。

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